資産配分とは?(asset allocation, アセットアロケーション)

資産クラスごとに 配分を決めてやる事です。長期投資の成否の7-9割が、資産の配分の割合で決まると 言われてます。

世界最大の運用機関 GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)では、下記のように資産配分目標を決めて運用してます。日本の英知を集めて決めた割合ですので、非常に参考になると思います。

  1. 国内債券型:35%
  2. 国内株式型:25%
  3. 海外株式型:25%
  4. 海外債券型:15%

つまり 安い時に買って高い時に売ろうと 色々無駄な努力するより、資産配分を決めて、その比率を守りながら運用した方が 長期的には良い成績が上がると言うわけです。相場なんか 預言者でもない限り、予想なんてできません。私も勿論わかりません。超有名な投資家の バフェット氏やソロス氏も、読むのはあきらめているそうです。

(短期的には 個別株の集中投資の方が、当たれば儲かります。 ですが 外れる確率も高いですし、その時の損害も多くなります。超ハイリスク・超ハイリターンになります。盤石な会社だと思っていても、東電や東芝のような事が ありえます)

この配分割合で、運用の期待リターンとリスク(振れ幅=標準偏差)が決まります。1-2年に一度くらい、儲かった資産クラスを売って あまり儲からなかった資産クラスを買い増しします。又は 各型の割合が、それ自身の+20%くらいに増えたら、やります(上記のGPIFの国内債券型の場合、+7%)。これを リバランスと言います。+5%以下程度だったら 期待リスクとリターンにあまり大きく影響しないので、リバランスしなくても いいと思います。暴落したら、損失確定になるので リバランスしません。

長期的には 株式型やリート型は、債券型より大概増えます。ほおっておくと、期待リターンは増えますが、リスクも増えます。元の比率に戻すリバランスをやって、期待リターンとリスクの数値を元に戻します。慣れてこられたら 積み立て比率の微調整で、1年くらいかけて やられるのもいいと思います。儲かった資産クラスを売ると 利益に課税され、課税繰り延べ効果を損なうからです。

投資判断は自己責任でお願いしますが、私のお奨めは 下記配分です。

  1. 国内債券型(=安全資産)の割合を 上限35%で決めます。(上限は上記GPIFの数値。多いほど リスクは減りますが、期待リターンは下がります)
  2. 残りを 下記の比率で配分します。
     国内株式型:3
     海外株式型:5
     国内リート型:1
     海外リート型:1

安全資産はゼロでも いいと思います(いざと言う時のための 100-200万円くらいの定期預金等を除く。これも安全資産に含めても可。投資信託や国債は、現金化するのに3営業日かかる為)。楽天証券の山崎元氏や 株や投資信託評価会社のモーニングスター社長(2019年9月現在)の朝倉氏 経済評論家の勝間氏も、いらないと言ってます。二度の世界大戦前の恐慌や リーマンショック等でも、だいたい5-7年で回復してます。なので もし65歳で引退して、貯めた金融資産を取り崩しだすつもりなら、その7年前から 心配なら全額、余裕があれば 少しずつ安全資産の割合を増やしていけば、いいのです。

その前に暴落があれば、7年以上待てますし、最後の7年間にあれば、損害を少なくする事ができます。特に 30歳代前半までの お若い方は、時間的余裕もあるので 安全資産はゼロでも、いいと思います。

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