保険は発生確率の比較的高いものに備えるには不向き

判断は自己責任でお願いします。保険は統計確率的に だれにでも起こりえる損害に 備えるのには不向きです。医療保険やがん保険等は その典型例です。だれにでも 比較的高い確率で起こりえります(生命保険の満期前の死亡確率よりは)。保険料の3割以上が、保険会社の儲けや経費 販売代理店の手数料等で、消えます(ボル特約だと5割程度も。一般的に特約は外された方がいいです。その特約がぜひ必要なら、それ専用の保険がお奨め。当然比較されるので ボレない)。残りを運用して 保険金や満期払戻金等、加入者に還元されるお金になります。

ですから 発生確率の比較的高い、だれにでも 起こりえる損害に備えるには、非常に効率が悪くなります。統計確率的には 自分でドルコスト平均法で、積立運用した方が かなり有利です。もし ケガやがんになれば、それを使えばいいのです。起こらなければ、老後資金等他の用途にも 使えます。特に日本の場合 公的医療保険や高額療養費制度等、たぶん世界でも一番手厚い全国民対象の医療補償があります。

個人年金や学資保険は、ほぼ100%の人がもらえます。なので さらに不利です。個人的には 不要だと思ってます。イデコ等の確定拠出年金NISA、ジュニアNISAを利用された方が、かなり効率がいいです。

日経新聞に「公的年金だけでは、老後は平均2千万円くらい不足します。節税効果の高いイデコ等を100%活用しましょう。それでも 不足するので、個人年金がお奨めです」みたいな 趣旨の事が書かれていて、私は大変失礼ながら 笑ってしまいました。書いた人は ファイナンシャルプランナー(FP)です。販売手数料が入るので 奨めたいだけです。

金融専門家で、保険(個人年金を含む)等で、資産形成を奨める方は皆無です。自分で ドルコスト平均法などの 運用ができない人ならいいですが(満期まで解約しなければ、預貯金よりは高い利回り)、できる人にとって 非常に効率が悪くなります。ドルコスト平均法なんて、かなり容易に始められます(証券会社や銀行で奨められる投資信託銘柄は、大概ダメですが)。

終身保険等は 約7割の人が、不利を承知で 泣く泣く中途解約してます。満期までやればもらえる利回りより かなり低いのになります。満期まで20年以上の保険も ほぼ同様ではないかと、私は思います。

いくら満期での利回りが高くても(説明書に予定利率2.5-3.5%と書かれてても、実際の利回りは1.0-1.8%程度です。実質利回りと言い 最近併記が始まっていて、大概予定利回りの半分以下です)、いつでも元本割れなしで解約できる定期預金等と、保険を比べるのは 少し考えられた方が いいと私は思います。

ご自身で運用されれば、10年以上の長期なら 年平均3-4%で、運用できる確率は かなり高いです。

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