保険の見直し方

判断は自己責任でお願いします。幸か不幸か保険金をもらえた人は 良かったとなるからです。ですが 保険は統計確率的には 明確に損です。

既に加入されている方は 下記のような方法で 見直しをお奨めします。

  1. 不要な保険は解約、必要なら掛け捨てにする
  2. 保険料の払い込みを止めて「払い済み」にする(保障内容は縮小)
  3. 特約を外す(その特約がどうしても必要なら、それ単体のに加入)

どうして特約(例えば 生命保険に医療特約をつける)がダメかと言うと、他と比べにくいので ボラれるからです。単体だと ボッたら売れないので、競争原理が働きます。3割どころか5割ボル特約もあります。掛け捨ても(生命保険なら年齢等でほぼ決まる) 競争が激しいので、各社もギリギリまで 利益を削ってます。

保険が必要な方は 例えば下記のような方です。

  1. 結婚したてで まだ金融資産が十分でない男性が、配偶者の為に入る
  2. お子様のできた女性が、子供の為に入る

等々です。独身だったら まず不要ですし、例えば2-3千万円の金融資産が貯まったら、一千万円の生命保険は もう不要だと思います。もし3-5千万円必要な場合は、加入されればいいのです。だから掛け捨て期間限定で入ります。

(よく「若いうちから入ると、年齢が上がっても 保険料が安くなる」と 奨められますが、手数料等沢山ひかれた 非常に効率の悪い運用をされたお金が、後の保険に回されているだけです。自分で積立運用した方が 統計確率的に余程増えます)

払いきれない賠償額の保険にも 加入すべきです。自動車の任意保険や 自宅の火災保険等です。中小企業の社長さんが 数億円の製造物責任保険に加入するのも 必然です。

また下記のような もらえる人の多い保険には、加入すべきではありません。

  1. 個人年金や学資保険
  2. 医療保険やがん保険

保険は損なかけですか?」でも書きましたが、保険料の3割以上が 保険会社の儲けや経費 販売代理店の手数料等で消えます。1.は ほぼ全ての人が貰えます。なので 保険料に比べて もらえる保険金の率はかなり悪くなります。学資保険には 両親に何かあった場合、以後の保険料不要で 学資保険がもらえると言う保障がありますが、掛け捨ての生命保険で 実質的に代替えでき、生命保険の方が 月々1-2千円程度の保険料で1-2千万円と、はるかに大きな保障がつきます。

2.もかなりの割合の人がもらえます。なので 保険料に比べて もらえる保険金の率は悪くなります。1.も2.も 保険料分を自分で、運用して貯めておいた方が、統計確率的に はるかに有利です。特に日本は世界でも有数の 公的医療制度の手厚い国で、医療費は2-3割負担です。高額療養費制度もあり、600万円くらいまでの年収だったら、医療費がいくらかかろうと、月額8-9万円程度の負担で済みます。

公的医療保険対象でない 差額ベッド代とか食費 交通費等は、対象でありませんが、そんな負担は知れてます。不安を煽って よく加入させられる、「高度先進医療」は、大概の人が不要です。効くか効かないか わからないから、高度先進医療なんです。効くと言う明確なエビデンス(研究結果)が出れば、公的医療保険対象になります。がんの粒子線治療等のように 20年以上もやっていて、他のがん治療と 明確な優位性が示されないので、いつまでも高度先進医療のままのも あります。

(粒子線治療は 一回200-300万円もかかる、高額治療法で、保険の営業マンが「2千万円まで保障ですので、7回まで受けられます」と 奨める例もあるそうですが、7回も照射されたら 死んでしまうそうです。体への負担が非常に大きいので、同一部位への2回目の照射は 通常しません。めったに使われないので、2千万円までの保障のが 単体なら月々100-200円で加入できます。不安を煽ると 加入率が上がるのを、保険会社はよく知ってます)

私は 生命保険 医療保険 がん保険(高度先進医療特約付きでした)等、全て数年前に解約しました。ですが、自動車の任意保険(対人無制限)や自宅の火災保険等必要な保険には 加入してます。また 長距離サイクリングが趣味ですので、個人賠償責任保険(自転車事故も保障)には 加入してます。私が良く出るブルベ(超長距離を制限時間内にサイクリングする競技)も対象で 対人2憶、私のケガか死亡で最高9百万円も出ます。これが 月々たったの600円で加入可能です。

ブルベが対象でなければ、月々300-400円のもあります。同居家族全員が対象で、自転車事故だけでなく マンションの水漏れで 階下に損害を与えた、ベランダから物を落として 通行人にけがをさせた等、個人の賠償責任で5千万円まで出ます。

こう言うのが 保険本来の機能で、複利と並んで 人類が発明した偉大なものの1つだと、私は思ってます。節約した保険料は 生活費に使ってしまわないで、必ず積立に回して運用しましょう! 使ってしまうくらいなら、保険に加入したままの方が まだましです(笑)。

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