分配金を出す投資信託を買いたいのですが
よくあの投資信託は 分配金を出さないから、儲からないみたいな 論調の書き込みを見ます。大間違いでして、
分配金を出す投資信託=買ってはいけない投資信託
です。分配金を出すと 再投資に設定してあっても(してないと 福利効果を損ないます)、課税繰り延べ効果を損ないます。真に顧客の事を考える運用担当者なら、分配金は出したくありません。また 販売手数料と信託報酬が バカ高いのが多く、運用の足を確実に引っ張ります。
分配しない 販売手数料ゼロ 0.3%以下の低信託報酬の、投資信託がお奨めです。特に毎月分配型が最悪で、金融庁も金融庁も「経済的合理性がない、売るな!」と 強く指導していて、近年は販売額が激減し 解約も多く資産残高も減少してます。毎月分配型投資信託を 奨める金融専門家は、皆無です。
もし、老後等で毎月のお小遣いが欲しいのでしたら、毎月か 数か月に一度、必要な金額だけ自分で解約すれば いいのです。また 野村證券やSBI証券等は、 無料 の毎月定額自動解約サービスをやっていて、自動的に解約してくれます。何もバカ高い販売手数料と 信託報酬を払う必要は、どこにもありません。
分配金には 利益から出す「普通分配金」と、元本を取り崩す「元本取り崩し」(以前は 実態が分かりにくいように、意図的に「特別分配金」と言ってました。金融庁の強い指導で 現在の名称になりました)があります。利益で 足りないと、元本を取り崩して払います。毎月分配型投資信託の9割が、元本を取り崩してます。また ひどい投資信託になると、全額元本取り崩しの場合も あります。分配金をもらい続けて 喜んでいたら、元本が大きく下がっていたと言う事になります。
分配金を含めた トータルの損益は、「トータルリターン」と言う 項目を見れば、一目瞭然です。分配金をもらい続けていると 得しているのか損しているのか、わかりにくくなるので、金融庁の強い指導で 表示が義務化されました。
分配金を出すと 一日の基準価額変動を覗いて、正確に分配金分だけ 基準価額が下がります。なので 分配金が出る前に買った方が得だとか、分配金をもらってから売った方が得だとか、全部間違いです。損得は ありません。